しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『Fuck Buddy』(作者:ひなこ)

      

人並み以上の性欲を持て余し、手当たり次第ヤレる女を抱いていた諒(りょう)。
彼の唯一の友人兼同居人・赤西(あかにし)とは一晩限りの女性と3Pをする
穴兄弟でもある。ある夜、プレイ中にチ〇コを噛まれてしまった諒。
そんな諒に、男性器を使わずに性欲を発散する為だと言って、赤西が
前立腺の開発を提案。半ば強制的に新たな快感を覚えこまされてしまった
諒は、もう普通のセッ〇スでは満足できなくなってしまった。
疼く体と男のプライド、そして認めたくない想いが渦巻くイビツな恋模様。

 

勝手にですが、わたしの中で硬質系BL四天王というのがありまして、

硬質というとちょっと無機質なイメージがしますが、

線のしっかりした絵を描かれる作家さんといいましょうか。

とにかく心惹かれる絵で、つい覗き見したくなっちゃうのです。

 

1人目がナツメカズキ先生。

2人目が薄井いろは先生。

3人目がウノハナ先生。

4人目がひなこ先生。

 

ナツメカズキ先生はスタイリッシュでカッコイイ硬質系。

薄井いろは先生は無機質そうだけどエロくて胸きゅんの硬質系。

ウノハナ先生は男らしさの中にカワイさが溢れる硬質系。

ひなこ先生はニヒルアウトローでキレそうな男の硬質系。

この四天王が大好きなのです(^^)

 

本日は、ようやく来ましたひなこ先生作品です。

良かったです~。とても良かったです~。

街で引っかけた女子との3Pに勤しむ赤西と諒が描かれる前半は、

3P最中に女子にチ〇コを噛まれオ〇ニーも出来なくなった諒に、

”感じるトコ、もう一か所増やしてやるよ♪” と、

赤西がアナル開発をし始めたところから、

女子抜きの2人のセッ〇スがクローズアップされていきます。

 

2人のイチャイチャぶり、なかなかどうしてとてもよろしい。

キスはしないが、諒のケツに指を突っ込む赤西。

キスはしないが、赤西のチ〇コを欲しがる諒。

素直に諒とのセッ〇スを楽しむ赤西とは逆に、

この不毛な関係に不安ばかりを募らせる諒。

赤西に溺れていくのが怖い…いつか終わりがくるのが怖い…。

 

中盤の不安定な諒の心が後半、ついに壊れてしまいます。

両想いだと確信している赤西は、

諒に ”赤西が好きだ…” と言わせたくて意地悪な嘘をつきます。

”俺、彼女ができた♪” と。

これで諒は俺を好きなことを認めるでしょ♪っていう、

悪意はないけれど子供っぽい意地っ張りな嘘。

だけどこの言葉が諒を深~く深く傷つけてしまいました。

 

自暴自棄になった諒は、

絡まれた街のチンピラに自らの身体を差し出します。

ケツで感じるようにしてくれた赤西ともうヤることができないんだから、

自分で男漁りするしかないだろと…(T^T)

お互い意地の張り合いになっちゃった。。。

 

後半、少しズモ~ン⤵とするんですが、

不器用ながらも2人が少しずつ歩み寄り、

山と谷を越えるあたりから ”パァー” と後光が差してきます。

対面座位でぎゅっと抱き合う2人に安堵の喜び、ひとしおです(^^)

 

赤西以上に素直じゃない諒のデレが描かれる、

『Fuck Buddy 番外編 Sweet Days』もよろしかったです♪

普段まったくデレない人がバックハグするんですから。

萌えずにいられるかというものです(^^)

ひなこ先生、

まだまだおもしろい作品がありますので楽しみです!