しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『歌舞伎町バッドトリップ』(作者:汀えいじ)

     

ホストの美山徹(みやまとおる)は”心が読める”能力と端正な顔立ちを武器に
歌舞伎町でNO.1に上り詰めた。もちろん”心が読める”ことは他人には秘密で。
さらに徹には”メンズモデル・陽川泉輝(ひかわみずき)の熱狂的ファン”という
もう一つの顔もあって。そんなある日、徹は泉輝と偶然出会う。
天にも昇る心地の徹は、ほんの出来心で泉輝の心を覗いてしまう。
そこには縛られ、ぶたれ、弄ばれる自分の姿が!?

 

BLアワード2021【次に来るBL】枠、第2位の作品。

期待度MAX!心ビンビン!で挑みました。

が、最初読んだ時は、

ちょっと中途半端なSMだなぁ~という感想。

全然痛めつけてないじゃん…と。全然虐めてないじゃん…と。

…そう思っていた過去のわたしに、

今、ムチを打ちつけてやりたいです。

”どの口が言うんだいっ!このメス(ピー)がっ!” と。

 

SMというものが何たるかということを、

ちゃんとわかってなかったです。(今もわかってないけど…orz)

ただ縛ること、

お尻をペチッと叩くこと、

足でチ〇コをぐりぐりすること、

それを見て ”うぇ~痛そだなぁ~” って表面的に興奮するだけの

浅はかな読み手でした、わたしは。

 

今回『歌舞伎町バッドトリップ』を再読して、

SMとは ”安心と安全と信頼と愛” があってこそのプレイであると。

ただ痛めつけるんじゃない、ただ虐めるんじゃない。

そこに ”相手を想う気持ち” が乗っかってこそ、

気持ち良くなるプレイであると。

そう確信するに至りましたm(_ _)m

ありがとう『歌舞伎町バッドトリップ』。

ありがとう、汀えいじ先生。

 

人気NO.1ホストの徹は、

目を見るとその人の思っていることが読めるという

少~しファンタジーな特殊能力を持っています。

ある日コンビニで偶然にも、

徹はずーっと憧れている男性モデル・陽川泉輝と出くわします。

縁あって何度か食事をする内、泉輝の心を読んでしまいます。

そこには ”わぁ~~お♪” なSM世界が広がっていました。

しかも対象オレ(^^;

泉輝に叩かれ縛られ弄ばれる、あられもない徹の姿。

引く…?かと思いきや徹は引きません!

むしろ自分から行っちゃう。

泉輝さんの好きにして下さい!って。

なぜなら、

泉輝さんが徹のことをとてもとてもとても大事に思ってるから。

とても大切で絶対に傷つけたくないと思ってる。

泉輝さんの性癖である加虐性・支配性の欲求を封印しても、

徹は手離したくない!

それぐらい徹のことをとても愛しいと思ってくれてるから。

だから、徹も泉輝さんを気持ちよくしたいと思ったんです。

無理矢理「M」になろうとしたんじゃなくて、

泉輝さんを好きな気持ちが自然と徹を「M」にさせた。

 

最高じゃん。2人の関係性、最高じゃん。2回言う(笑)

何なのこの想い合い。ラブラブじゃねぇか♪(^^)

しかも2人ともめっちゃエロいし(^^)

がっつりのガチムチではないんだけど、

ちょっとパン!と張った徹の胸板がイイし、

何と言っても乳首のピアスがエロいエロい!

久しぶりに変態出るけど ”舐めてぇーー!” って心底思った(^^;

これは2巻も読まねばなるまいよ。