しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『ひだまりが聴こえるーリミット2・3-』(作者:文乃ゆき)

    

自分のやりたいことを見つけ社会人になった太一と、学生生活を送る航平の
新生活がスタート。そんな中、航平から「距離を置きたい」と突然告げられ…。
リミット編、いよいよ完結。

 

太一と航平とじーちゃんと、3人の涙にやられました。

よかったです、太一と航平が笑っていてよかった。

気持ちのすれ違いが苦しい2巻を経て、

3巻の意外にも太一のじーちゃんの助力を得て、

ようやくしっかりと抱き締め合うことができた2人。

うんうん…(T^T)、と2人の尊い幸せを見ながら涙しました。

 

猪突猛進の太一がいつも危なっかしくてハラハラするんです。

じーちゃんの言う通り、

まっすぐに自分のやりたい事信じる事を猛ダッシュで追いかける太一。

だから危ない目にも合うし、トラブルにも巻き込まれちゃう。

だけど太一はそれを屁とも思ってない。

だって自分が進むと決めた道だから。

ほんとに強くて逞しい太一なんです。

そして、太一が強く逞しくいられる源となっているのが航平です。

航平が側にいるから太一はいつだって迷わず前に進んでゆける。

航平がいるからどんな時だって笑っていられる。

そういう太一の想いが届いてないんだよな~、航平に。

だって太一、言わないんだもん(^^;

 

日々、社会で生き生きと輝く太一を見て、

航平は思っちゃうんですね。”俺、足手まといになってる…” って。

これ以上一緒にいたら、

太一の未来が ”一生自分の世話を焼くための人生になってしまう” と。

太一のことめちゃくちゃ好きで、

いつでもどんな時でも一緒にいたいのに、

難聴を抱える自分では太一を幸せにしてあげることも、

守ってあげることもできない。だから離れるしかない。

そういう航平の苦しい想いも届いてないんだよな~、太一に。

だって航平も言わないんだもん(^^;

 

お互い言わないのよ~ほんとに、まったく。

だから気持ちがわかんなくてすれ違う、ズレズレの2巻でしてね(^^;

離れるばっかじゃんと思いました。

そしたら、良いとこでじーちゃん登場。

幸せにできないとか守れないとか言ってるけど、

たとえ側にいなくても、

”好き” っていう自分の想いと同じ気持ちでいてくれる人がいる、

”好き” って顔を思い浮かべる人がいる、

”好き” って信じてくれてる人がいる。

自分は一人じゃないと思えることは、

つまりは、

”守り守られてる” ってことじゃねぇのかと、じーちゃん曰く。

そんなやつのこと大事にしろよ!と、

じーちゃんは2人の背中をガツンと押してくれました。

 

交差点を歩く航平に太一は呼びかけます。

後ろからの声が届きにくい航平に大きな声で呼びかけます。

”太一の声はいつでも届く”

最初にそういった航平の言葉を信じて何度も何度も。

そして振り返る航平(T^T)

 

歩きスマホをしながら交差点に入ろうとしていた航平に、

頭突きをくらわしている太一。あぶねーだろが!と(笑)

そして、もう二度と離れるなんて言うな!と。

航平が笑って一緒にいてくれるから前に進めるんだ!と、

不器用で下手クソなキスを一発お見舞いしました(^^)

 

2人らしい終わり方でとっても良かったです(^^)

こっちが受けで~こっちが攻めで~♪

なんて言ってた先日の自分を殴りたいです(^^;

結局どっちがどっちかわからんままだったんですけどね。

この2人はこれで良いと思いました。

妄想は勝手に頭の中で膨らませれば良いのです。フフっ♪

で、こちらまだまだ続いております。

『ひだまりが聴こえるー春夏秋冬1-』が、

去年の1月に出ています。1なんでね、絶対次あります。

ここまで読んだので、やっぱりこの先の2人も見守りたいですね。

 

 

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