しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『青とジェント』(作者:秋平しろ)

     

今日のゴハン代もカツカツな高校生の三浦直己(みうらなおき)。
そんな直己の家が更なる経済危機に瀕している時、
綾間京一(あやまきょういち)というIT企業社長がテレビに映し出される。
それはかつて父の店の立ち退きに関わった男だった。父さんの店を潰して
のうのうと暮らすイケメン大金持ち!自分とかけ離れた世界にいる綾間を
知った直己は、とある作戦を閃かせるのだが…!?

 

「年の差BL」が好きだと叫びたい!

 

乳首やら寝バックやらエロ下着やら、

変態要素満載のアブノーマルな癖ではなく、

非常に健全でノーマルで至極真っ当な好み。

これなら大声で叫んでも問題なかろう(^^)

 

幼馴染でもなく同級生でもなく友達でもない。

それほどおじさんでもなくショタでもない。

10歳くらいがちょうど良い。

そんな年の差&身分差BLシンデレラストーリー登場です!(≧▽≦)ノ

 

会社社長の綾間京一(36)と高校生の三浦直己(18)。

ちょうど………18歳差か(^^;

あらためて書くと倍ほどの差はありますが、

京一さんがとても若見えでスマートなイケメン社長さんなので、

おじさん感はまったくなく、

ダブルスコアでも全然許容範囲♪

むしろ、

落ち着いた感ある大人の男の包容力が漂ってGOODです(^^)

 

京一さんはいわゆるスパダリ攻めの全方面完璧男。

それゆえに彼に群がるハイエナも多い。

彼に暴行を受けただの彼の子供を妊娠しているだの、

あることないこと週刊誌が騒ぎ立てる。

そんな京一社長の露払いをする敏腕秘書・佐久間さん。

ある日の週刊誌報道で、

「某有名社長は男色家!?」という記事が掲載されました。

これ、正真正銘の事実で、

佐久間さん的には社長がゲイだと公になったことで、

やれ妊娠だ慰謝料だ、などというデリケートな問題に、

今後一切悩まされることがなくなったので良かったという本音です(^^;

 

しかしここに、

それに付け込もうと企むかわいいハイエナが一人。

現役高校生の直己くんです(^^)

直己くんは早くに父親を亡くしています。

定食屋さんを営んでいた父は10年前、

街の都市開発による立ち退きで店を潰され、

その後清掃会社を立ち上げるも不景気で経営が悪化。

自転車操業で切り盛りする最中、過労で亡くなりました。

 

そして、その都市開発に関わっていたのが京一さんの会社。

TVに映る、

新進気鋭のベンチャーIT企業のイケメンセレブ社長・綾間京一。

”この人のせいで父さんが死んでうちはこんなクソ貧乏になった”

”こんなやつらがのうのうと良い暮らしをしてるなんて…”

ペカッ!★ 

何かを閃いた直己くん。

そうだ!ハニートラップだ!

直己くんの作戦はこうです。

  1. 京一さんと食事をする。
  2. お酒を飲んで酔っ払った(フリの)俺を京一さんが襲おうとする。
  3. ゲイならきっとピチピチのDKに手を出す。
  4. それを隠しカメラで録画してゆする。

よしっ完璧だ!

いざ!京一さんの会社に乗り込み、

”社長に会いたいです!” と受付へ。

”アポイントは…?” (受付嬢)

”ないです!” (直己くん)

”無理です” (受付嬢)

 

直己くん、ちょっとおバカさんなんです(笑)

有名どころで例えるなら、楽天三木谷社長の家に、

「突撃!隣の晩ごはん」に行くようなもんです(^^;

門前払いもいいとこで、ぺいっと放り出されてしまいました(^^;

 

ところが、ここから起死回生ストーリーです。

去り際に ”必ず社長に渡して下さい!” と警備員さんに託した、

直己くんがお守り代わりに持っていたお父さんの名詞。

これがきちんと京一さんの手に渡っていました。

そして ”ごはんに行きましょう” という京一コールが!

 

迎えた日曜、作戦決行の日!

スクールバックにカメラを仕込み、

京一さんと相対した直己くん。

(”お前の顔に泥を塗ってやるぜ、ホモ野郎!”)

頭の中の強気な言葉とは裏腹に、

本物を目の前にした直己くんの脳内には、

背高ぁ~♪綺麗~♪優しい~♪ドキドキする~♪のお花畑が。

いかんいかん!シナリオに戻るんだ!と、

酔ったフリしてベッドに横になった直己くん。

さぁ来い!DKのピチピチプリケツ丸出しで待ちます。

10分20分30分。。。

 

”僕を陥れる気かい?それとも自分の姿を録画するのが趣味なのか?”

ドアにもたれながら、

冷たい目で直己くんを見下ろす京一さんがいました。

(”ヤバい…バレてる!”)

逃げようとする直己くんを押し倒し、

”君がやろうとしていることは、

知らない男に犯されるということだよ” と言って、

直己くんのネクタイをほどき、脱がしにかかる京一さん。

ようやく自分のバカな行動に気づき、

泣きながら抵抗する直己くんを見て、

ふふふと笑い出した京一さん。

”ごめんね、冗談だよ(^ω^)” と。

 

当時、京一さんの父親が社長を務めていたとは言え、

自分の会社が直己くんのお父さんの

死の要因となってしまったことに変わりない。

だから何か直己くんの力になりたいと、この一件で打ち解けた2人。

京一さんは「お手伝いさん」という名目で

直己くんをバイトで雇い、自宅でお菓子を作ったり食事したり、

草むしりやおつかいに行ってもらったりと親交を深めていきます。

そして、

京一さんに会える毎週末を心待ちにするようになった直己くん(^^)

尊敬や憧れの眼差しが恋心へと変わるのはすぐでした。

”俺もあなたの役に立ちたい。好きだ…”

ソファで眠る京一さんに思わずキスをしそうになった直己くんです。

 

京一さんも直己くんのことを気に入ってるし、

シンデレラストーリーENDだな♪と思いきや、

最初にちらっと書きました、

京一さんの敏腕秘書・佐久間さん、またの名を「鉄仮面男」。

このお方、京一さんにクソデカ感情お持ちです。

わたしが社長をお守りします!のお方で、

お守りにはもちろんクソデカ恋心入ってます。

ずーーーっと社長の側にいた佐久間さんからしてみれば、

こんなちいこいクソガキに社長取られてたまるか!です。

だから、めっちゃ邪魔するんです、ほんとに。

肝心なところでめちゃくちゃ邪魔するんです!

直己くんが京一さんに書いた手紙はシュレッダーするし、

連絡先も教えないし、2人を会わせないように画策するし、

秘書ならではのバレずにうまいことやる策略です。

しかし結局は、そんな佐久間さんの妨害も、

恋する2人の心を引き裂くことはできませんでしたけどね(^^)

 

直己くんは無事高校を卒業し進学。

それまでは健全な交際をと、

しっかりと大人の気概を示していた京一さん。

おまけの書き下ろし『式日』で、

待ちに待った2人の初Hが描かれています。

ふわっとしたHなんですが、とっても可愛いんです♪(≧▽≦)

”きもちかった…まさか尻でイクとは…” と放心状態の直己くん。

”最高の時間だったよ” と優しく微笑む京一さんに、

”もう一回しませんか” って(^^)

 

 

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