しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『noe67~笑わないセクサロイド~』(作者:朔ヒロ)

 noe67~笑わないセクサロイド~  noe67~笑わないセクサロイド~

セクサロイドの慰め方、試してみますか…?」
アンドロイドの整備士・佐我(さが)は、スクラップの山から
美しいアンドロイドを拾う。運命を感じた佐我は引き取り、
「友達になってほしい」と申し出るが、なんと彼は夜の相手
をするセクサロイドで…?

 

犬型ロボットのア〇ボとか、

猫型のおもちゃ?しっぽふりふりするやつとか。

人に癒しを与えてくれるロボット、たくさんありますよね。

ちゃんと可愛がってやると、主さんが言ってる言葉を覚えて

コミュニケーション取れるようになったりしてね。

色々進化していてほんとスゴイです。

だからセクサロイドなんかも作られてそうな気がするけど、

これはまだ空想?妄想?願望?の域ですか?(^^;

 

セクサロイド」とは、

セッ〇スとアンドロイドの造語だそうです。

そのものズバリで、セッ〇ス機能を持つロボット。

男性向け女性向け、

さらには男女どちらの機能も併せ持つ両性具有もあるという、

”全方面に快楽与えます” の至れり尽くせりなロボット。

 

そんなセクサロイド:noe(ノエ)と佐我くんが出会います。

アンドロイドと人間の恋。

そこに未来はあるんかい?と思ったんですが、

よかったちゃんとありました(^^)

 

おそらく時は「21XX年」ぐらいかと思われます。

佐我くんの誕生日が「208X年」で現在21歳とあったので。

そんなに遥か遠い未来の話でもねぇな…と思って、

ちょっとゾワワってなりました(^^;

 

この未来の時代では、

今で言う家政婦さん的な位置づけで、

アンドロイドのレンタルが行われていて、

人間の代わりに色々なことをしてもらっているみたいです。

家事手伝いもだしセッ〇スのお供も。

佐我くんはそんなアンドロイドの整備士をしていて、

傷ついたり汚れたりしたアンドロイドを綺麗にしています。

 

「レンタル=使い捨て」みたいな風潮は、

未来のこの世界でも変わらずあって、

アンドロイドをぞんざいに扱う人がたくさんいる。

所詮、機械だろ、玩具だろ、的な感じで。

遊ぶだけ遊んで、こき使うだけ使って後は知らん。

用済みとなったアンドロイドは、

静かに機能を停止しスクラップの山の中へ、

まるでゴミを捨てるかのように投棄されるんです(>_<)

 

そんなゴミ溜めのようなスクラップの山から、

佐我くんが見つけたキレイなアンドロイド、

それがノエだったんです。

表皮が剥がれて機械の骨格が剥き出しで、

顔も体も錆で汚れて傷ついて散々な状態だったんだけど、

佐我くんの目にはキラキラと輝いて見えました(≧▽≦)

 

修理され、再起動して目覚めたノエに佐我くんは言いました。

”友達になって!” と。

従順なアンドロイド:ノエは、

 ”リョウカイです” と言わんばかりに、

おもむろに佐我くんのチ〇コをスリスリ。

 

ノエはひと昔前に製造された、

レンタルセクサロイドでした。

しかも、男性専門に相手をするように作られた

男性型セクサロイドという生産数の少ない、

貴重なアンドロイドだったんです。

 

ノエはとっても精巧に作られていました。

表皮にナノ電子センサーが内蔵されていて、

全身に触覚があり、

特に生殖器はそのセンサーが集中している箇所で、

そこに刺激が与えられると、脳(AI)が「快感」と認識して、

喘ぎ声も出せば、気持ち良さげに腰を振ったりもする。

ちゃんと快感をひろってるんですね~。よくできてます(^^)

ただ旧型のため、

新型セクサロイドのように自動で濡れる機能がないため、

人間同士と同じようにローションが必要なんです。

”お手間をおかけします” と言うノエが、

なんだかおもしろかったです(^^)

 

後に判明するのですが、

ノエはコレクターの間で高値で取引される旧型の希少種で、

どうもヤベー業者から狙われているようだと。

それに気づいた佐我くんだったんですが一歩遅かった…。

傷つけられたノエは片腕を吹き飛ばされていました。

切断された腕はまるでターミネーターシュワちゃんみたく、

パチパチと小さくスパークして。

ああ…やっぱノエはロボットなんだなと、

ちょっと切なくなったシーンでした。

 

しかし大事に至らず、

ノエはきちんと修理することができました。

修理に伴って何か付け加えてほしい機能とかある?と

聞かれたノエは、

昼間、佐我とHする時、どうしても喘ぎ声が出ちゃうから、

”サイレントモードを付けてほしい” とリクエストするんですが、

佐我くんにより却下されました(^^;

やっぱ声は必要ですからって(^ω^)

 

そして、全快したノエと佐我くんは約束します。

”ノエは俺のセクサロイドで、俺はノエの人間(オトコ)だから” と(^^)

 

よくできた設定に感心しながら読みました。

確かにノエはロボットなので血も涙も出ないのですが、

AIによって「快感」と「痛み」は関連付けされていて、

アンドロイドの中で唯一、セクサロイドには「痛覚」が存在します。

ある種の痛みもまた快感であると認識する。

ただし、それが「暴力」による痛みだと認識した場合は、

全身から催涙ガスを噴出して相手を眠らせ、

その間に逃げるという防衛機能が備わってるんです。

へぇ~ですよね(^^)

 

軽量化と柔らかさと36.5℃の体温維持により抱き心地はバツグン!

アンドロイドの人工皮膚には汗腺がないため汗をかかない。

よって人間とのセッ〇ス中、

汗がベタベタして気持ち悪いと思う人でもセクサロイドなら大丈夫!

疑似唾液やチ〇コから出るアレのために水分が必要なので、

毎日100ccの水を飲む!などなど…。

 

よ~く考えられてます。

うまいことなってんなぁ~と感心しきりでした(^^)

非常におもしろかったです。

これも言うなれば「人外」というジャンルになるんでしょうか。

だけど、ノエにちゃんとチ〇チ〇付いてるので、

あやうく普通のBLだと勘違いします(^^;

 

セクサロイド繋がりで、

最近、興味深い書籍をチラ読みしましたので、

次回はそれを感想していこうかなと思います(^^)/

 

 

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