「よそで何か覚えてきてんだろ、ミサキさん」
暴力男・釧路春政(くしろはるまさ)と三崎隼斗(みさきはやと)が
出会って5年。三崎は、とあるモヤモヤを抱えていた。恋人の
釧路は「いたぶられるのが悦い」性癖の三崎を、いつもSっ気
たっぷりに攻めてくれるが、自分も性的に「お返し」ができない
だろうか…と。そんなある日、”身近に強い彼氏を持つ受け仲間”
がいると発覚し…!?
『スニーキーレッド』後半です。
いや~良かったです。ようやく落ち着きました。
ようやく暴力なし!でした(^^)
「名作」と思う境地にまでは残念ながら至りませんでしたが、
1巻のあの「触るものみな傷つける」みたいな、
尖りまくっていたハルから、2巻のくすぶりを経て、
3巻の大人の落ち着きが備わったハルの変遷を見ると、
よくここまで成長したね、ハルと、
親ごころ的な見守り隊のごとく感慨深い思いに浸りました(T^T)
だいぶ可愛くなりました、ハル♪
ぽてんとミサキさんの肩に頭を置いたり、
添い寝してミサキさんのおでこにちゅーしたり、
何かにつけミサキさんをぎゅっとハグしては優しくキスして。
ほんとにイイ子になりました(*´ω`*)
そのかわり、違う方面での厳しさは増した感ありです。
そうです、SMプレイの激しさが(^^;
ハルと同様にミサキさんも成長していまして、
変態ドMが立派に育ちまくっていました…(^^;
手錠されて、M字開脚で縛られて、乳首挟まれて、
猿ぐつわされて、エ〇マ〇ラ挿れられて。
ドMオールスター感謝祭みたいになってたww
そんな変態ドMのミサキさんを喜ばせようと、
手を変え品を変えSMプレイに頑張るハルです。
3巻がいちばん、
そういった彼らのプレイが色濃く描かれていました。
ミサキさんは、
”いつも気持ち良くさせてもらうばっかりで、
自分はハルになにも奉仕できてない” と悩むんです。
こんなアブノーマルなセッ〇スに、
無理矢理付き合わせているんじゃないかと不安になったんです。
するとハルが、
”俺にいじめられて泣きながら悦がるミサキさんの顔を見るのが
いちばん興奮する” って答えるんです。
この2人のやりとりを見た時に、
ああ~もう完璧に相手を思い合って信じ合ってるんだなと、
ゆるぎない2人になったんだなと、
そう感じてちょっときゅんときました(^^)
完結となっていなかったので、
まだまだ2人の物語は続くのかもしれません。
実際、スピンオフが出ています。
『モーションエモーション』という作品で、
ミサキさんの友人の、
鈴木くんと本多くんが実はお付き合いしていたことが
3巻で発覚しまして、
この2人の馴れ初めを描いたスピンオフ作品となっています。
確かにこの2人が、
どういう過程でお付き合いするに至ったのか知りたい!
という気持ちも無きにしも非ずなんですが、
如何せんね、キャラが似すぎてですね、
ミサキ・ハル・鈴木・本多、
どれがどれ!?って感じになる時が多々あって、
左上からZ順に、
鈴木・ハル・本多・ミサキなんですけど…似てんなぁ~って(^^;
しかもこの独特な絵に、今のところお腹いっぱいで、
スピンオフりたい気持ちもあるんですが、
とりあえず後々に…という感じです。
とにかく、無事3巻読み切れて、
感想を書けてよかったよかったという安堵感です。
買ったはいいがキツくて頓挫…(>_<)
というのほど残念なことはないですからね。
ひとつ、大物を乗り越えた感があって、
わたしもまた、
BLの階段を少しステップアップできたのではないか、
なんて思ったりなんかして(^^)
(まだまだ好き嫌い激しいですけども…^^;)
一つにまとめきれず、
三夜連続になりました『スニーキーレッド』。
なかなか重くて厳しい作品でしたが、
たぶん、きっと、
4巻が出たら買ってしまいそうです(^^;
そう思っている時点で、
やっぱりこれは「名作」なのかもしれませんね(^^)