しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『不機嫌なDOUDOU』(作者:高乃トキ)

 不機嫌なDOUDOU  不機嫌なDOUDOU

好きってこと、隠さなくていいんだ。
サラリーマンの浅木(あさぎ)は、大好きなキャラクター・ドッキーの
制作会社で働いている。過去のトラウマのせいでドッキーが好きな
ことを隠してきた浅木。しかし体調を崩して早退した日、浅木の家を
訪ねてきた同僚の岩本にドッキーで埋め尽くされた部屋を目撃されて
しまう。今まであまり交流のなかった岩本に秘密がバレて動揺するが
彼は全く気にしていない様子で浅木の過去をかき消すような言葉をか
けてくる。岩本のぶっきらぼうな優しさのおかげで、周りを気にせず
徐々にありのままの自分でいられるようになった浅木は岩本に惹かれ
ていくが…。

 

表紙にも描かれていますが、

主人公の浅木さんが抱えているぬいぐるみは、

浅木さんが勤める会社の自社キャラ「ドッキー」です。

 

パッと見の第一印象…カワイイのか???です。

ネコか?クマか?あるいはレッサーパンダか?

お世辞にもよく出来たぬいぐるみとは…グムム(^^;

しかしっ!

読み終わる頃には ”ドッキー、可愛い~~~♪♪(≧▽≦)”

ってなってますから、あら不思議です(笑)

ちょっと欲しいかも…って思ったりする(^^;

 

自社キャラ・ドッキーをこよなく愛する浅木さんの部屋は、

大なり小なりのドッキーのぬいぐるみで埋め尽くされています。

ベッドの添い寝ももちろんドッキーです。

いい歳した男がかわいいぬいぐるみ好きなんて、

”ちょっとキモい…” と元カレにこっぴどく振られた浅木さんは、

ドッキー好きを封印!

それ以降、

”ドッキー?なにそれ?” 的な感じで、

クール且つ平静を装いながら、

自社キャラ・ドッキーの企画書を制作する毎日です。

 

しかし、浅木さんが考えるその企画書は、

溢れんばかりのドッキー愛に満ち満ちたものになっており、

もはや隠しきれていない浅木さんのドッキー愛は、

社内で知らない人はいないほど有名なことでした。

隠せていると思っているのは本人のみ(^^;

 

そしてある日、ドッキーまみれの部屋を、

営業部の岩本くんに見られてしまいます。

体調を崩して早退した浅木さんを心配して、

看病にやって来てくれたんです。

浅木さんが目を覚ました時には、

岩本くんはすでにドッキーを抱き枕にドッキーまみれで熟睡中。。。

”どうか誰にも言わないでほしい…” と言う浅木さんに、

”好きなモノは好きでいい。周りは気にするな!”

と優しさ溢れる喝!を入れてくれた岩本くん。

 

この出来事を境に2人は急接近♪

毎日のようにご飯行って飲みに行って、

ドッキーカフェにも行って(^^)

(BLのコラボカフェみたく、

 ドッキーのパンケーキとか飲み物とかがあって、

 めちゃくちゃ行きたい気持ちになってしまった^^;)

 

しかし、浅木さんはゲイ、岩本くんはノンケ。

成就しない恋愛感情を抱いてはいけないと、

自分の気持ちにストップをかける浅木さんと、

”ヤバい…浅木の笑顔に心臓がハネる!” と、

得体の知れないドキドキ感情にうろたえる岩本くん。

2人してなんとなく距離を取っちゃって若干拗れ始めます。

 

そして、そんな2人の仲をとりもったのは、

そう、ドッキーです♪

会社の一大イベントに向けて、

ドッキー企画を進行することになった2人。

仕事だから…と、

再びコミュニケーションを復活させた2人は、

いつの間にか気持ちも打ち解けて素直になって…。

イベント終わりについに結ばれました。

 

”悪いなおまえら。ちょっとこっち移動してくれるか?” と、

浅木さんのベッドにいるドッキーたちを一体一体運搬。

”たまにはいいだろ?いつもお前ら一緒なんだから”

”今日の浅木のドゥードゥーはオレなんだ” って。(かわいい~^^♪)

 

「ドゥードゥー」って、

フランス語で「ぬいぐるみ」って意味なんだそうです(^^)

 

終始、優しい、とっても優しい物語でした(^^)

2人ともに、お互いに思いやりを持って接してるところが

とても素敵でしたし、

それをちゃんと言葉にして伝え合ってるところも

いいな~と思いました。

ドッキー含め、とても可愛らしい作品でした♪

 

 

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