しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『エレベーター・ストラテジー』(作者:春之)

エレベーター・ストラテジー 

同期入社の高杉渉(たかすぎわたる)と小柳尋(こやなぎじん)は犬猿の仲。
ある深夜、エレベーターで2人きりになるやいなや、小柳は高杉を壁に
押しつけ、股間と乳首をまさぐり始めた!嫌いな同僚からなんでこんな
こと…と抵抗するも、高杉の屹立した股間は瞬く間に絶頂へと達してし
まう。さらに指でナカをぐちゃぐちゃに蕩かされ、快楽に溺れさせられ
る屈辱に涙を流す高杉。小柳は「いいから集中して」と高杉の唇を奪い、
熱くとろける最奥へと侵入していくーー。

 

「エレベーター」という密室のエロさがたまりません。

しかもエレベーターに備えつけられている鏡に、

自分の淫らな姿が映っている。好きすぎてたまりません。

わたくしの性癖にぶっ刺さる本日の作品は、

なんと春之先生のデビューコミックス!

完成度高杉です。いや高すぎです。

 

最初は嫌いで反発し合う2人が、

徐々にお互いの内面をわかっていって、

否定しながらも ”好き” が募って、

若干、事故り気味のセッ〇スを経て好き同士になる。

「THE・王道」と呼ばれるストーリー展開ですが、

わたし、これ、いっちばん好きです!(≧▽≦)ノ

嫌い同士なのにえちえちするところとかもう~大好き!

 

ただでさえ好きなのに、

攻めの小柳さんがちょっとSなんです。

要領が悪くていつも残業している高杉さんに、

ネチネチグチグチと嫌味を言うんです。

で、頑張ってるのにこういう嫌味を言ってくる小柳さんを

高杉さんはめちゃくちゃ嫌ってる。

でもこれ、好きだからいじめるっていう、

小学生男子がよくやるやつなんですけどね(^^)

ただ小柳さんはもう立派な社会人でありますので、

いじめ方が違うのであります。

 

深夜のエレベーターの中で、

疲れマラで勃起しちゃった高杉さんのチ〇コに、

触って差し上げますよと手を伸ばす小柳さん。

ちょっと触れられただけで見事に完勃ちした高杉さんに、

”鏡見なさいよ、ガチガチじゃないですか” と。

”足ガクガクさせてそんなに気持ちイイんですか” と。

さらに、

 

”肌もお尻も白くて綺麗なのは、

どうせ引きこもってばかりいるからでしょ。

だから要領悪いけど頭いいんですね~”

 

”こんなにお尻トロトロにして強がるのやめなさいよ。

どうせ無駄な労力使うだけなのに。

だから能率性に欠けるんですね~” とグダグダネチネチ。

言葉と指でいじめまくる小柳さん(^^;

 

とうとうグスングスンと泣き出しちゃった高杉さん。

ズボンずり下ろされて、

”開発済みですね” とお尻に指を入れられて、

執拗に好き勝手に小柳さんに弄られて、

悔しいのに気持ち良くて、

嫌いなヤツに指突っ込まれてよがってる無様な自分が悲しすぎて

ポロポロ涙と鼻水を垂らす高杉さん。

 

そりゃそうだわな。

こんな嫌味言われながらもチ〇コ勃てて、

お尻弄られて、気持ち良くなって、

射精しちゃってる自分をエレベーターの鏡越しに見る。

情けなや……って感じですわな(^^;

 

だけど小柳さんはそんな高杉さんを見て、

”かわいい……” とつぶやき、

”全部忘れて俺だけ感じて下さい” とチ〇コ一気に挿入~。

 

エレベーターの中で繋がった2人でしたが、

目覚めはホテルのベッドの中。

なんで全裸でお前と寝てんの!?と驚く高杉さんに、

寝落ちた高杉さんをホテルに運んで介抱しつつ、

”無理矢理あんなことして反省してます…” と、

しおらしく言う小柳さんに、

意外とイイ奴じゃねぇかとすぐにほだされる高杉さん。

ちょろい…と心の中で微笑む小柳さんに、

わたしも同感の笑みを浮かべました(^^)

 

その後も相変わらず深夜のエレベーターでまぐわう2人。

しばらくすると、

”あの会社のエレベーター、いつも深夜に最上階で止まったきり

降りてこないのは幽霊の仕業らしいよ…”

という噂が立ったか立たなかったか…(^^;

 

とにかくこの2人、

どっちかの家でH…とかいうのしないんです。

会社のエレベーターか会社の応接室かホテルか。

高杉さんの家でシたいですという小柳さんなんですが、

家に呼べない理由が高杉さんにはあるようで…。

昔の男(既婚者)からストーカーされている高杉さんは、

小柳さんの身に危険が及ぶのを恐れて家に呼ばなかったんです。

自分はいいけれど、もし小柳さんが傷つけられたらと思って。

 

2人の恋の進展とともに、

このストーキング退治の模様もなかなかにスカッとして、

気持ちの良い成敗でございました(^^)/

 

高杉さんと小柳さん、

2人が恋人になるまでのラブストーリーという王道の物語なのに、

その中にいろんな展開というか仕掛けがあって、

飽きさせないストーリー運びでした。

とてもコミカルでしたし、章が変わるごとに、

次はどんな2人が見れるかな~♪とワクワク感を楽しめました(^^)

 

これは紙で手元に置いておきたい、

非常におもしろい作品でございました!

 

 

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