しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『やましい恋のはじめかた』(作者:小東さと)

   やましい恋のはじめかた      やましい恋のはじめかた Sweetest room

「寝てても敏感だよね…あと何回イけるかな?」
大学生の荒木健太郎は、人には言えない悩みを抱えていた。
それは上京する前の晩、年下のイケメン幼馴染・吾妻春(あずまはる)
から寝込みを襲われ、それが原因でやましい夢を見続けていること。
「本当は起きてるんでしょ、健ちゃん?」
必死に閉じた瞼の向こうで、アイツはどんな顔してあんな言葉を言っ
たのか。からかわれただけ…そう思っても、言葉と感触が生々しく
カラダに残り、拭えないまま2年が過ぎる。そして春と同じ大学で
再会したことから、あの日の夢の続きが始まり…?

 

す~ぐエロに目がいっちゃう、むっつりスケベ野郎です(^^;

いい~エロでした。けっこう濃厚な、いい~エロでした。

ムチムチボディではないんですけど、

裸体の質感・肉感になまめかしさがある。

色んな液体にまみれる身体のほとばしる熱さ…エロす。

こんだけエロい身体を描かれているんだから、

さぞかしチ〇コも良い塩梅で描かれているのだろうなと思って、

これが18禁だったら…!と口惜しい気持ちになりました(^^)

 

「睡眠姦」というのとはちょっと違う、

「寝たフリ姦」ってやつでしょうか(笑)

小さい頃から弟のように可愛がっていた春に、

気がついたらチ〇コやお尻をいじくられていた健ちゃん。

そのまま寝たふりしてようかと思ったけど声が漏れちゃう!

”起きてるの?健ちゃん” と聞く春。

4回もイっといて今更 ”起きてます” と言えなくなった健ちゃんは、

そのまま寝たふりを決め込みました。

一体、春はどうしてあんなことをしたのか?

遊び?いたずら?

寝たふりしたとは言え、

春に触れられてものすごく気持ち良かった自分が、

なんだかとてもいけないことをしてしまったような感覚を覚えて、

翌日、健ちゃんは春に声をかけることなく、

東京の大学へと旅立ちました。

 

それから2年後、

健ちゃんのいる大学へ新入生として入学してきた春と再会。

”久しぶり” と声をかけてきた春は、

小さい頃から可愛かったけれど、

今では人だかりができるほどの超~イケメン青年になっていました。

 

2年前のあの「寝たフリ姦」が、

今現在も脳裏に焼きついて離れない健ちゃん。

つい昨日だって、夢にまで見て夢精したほどです。

なので、春との再会が気まずいのなんの…。

忘れてしまいたい出来事なのに、

春の顔を見ると思い出してしまう。

もう一度あの時みたいに触られたい…なんて思ったりして。

 

ダメだダメだ!

春は弟みたいなもんなんだからと言い聞かせる健ちゃんに対して、

一方の春は、健ちゃんにベッタリモード。

距離感が近すぎて心臓バックバクの健ちゃんに、

からかう(?)ように仕掛けてくる春。

”あの時、本当は起きてたんでしょ”

”結局は、健ちゃんも気持ちよかったから寝たふりしてたわけで、

1人でやるオ〇ニーを2人でしただけの話じゃない” なんて、

軽く言葉をかけてくる春なんです。

 

ワリキリ~。今時の若者だ~なんて思いました(^^;

しかし色恋にまったく疎い健ちゃんは、

2人でシたら、

それはオ〇ニーじゃなくてセッ〇スだ!と言います。

売り言葉に買い言葉で、

じゃ、オ〇ニーとセッ〇スがどう違うのか試してみようよと春。

流れと勢いで、

今度は意識ある状態でセッ〇スをしてしまう健ちゃんと春。

 

そして健ちゃんはわかってしまいました。

2年前のあの出来事を今でもズルズル引きずるわけを…。

再会した春を意識して、微妙な態度を取ってしまうわけを…。

春にまとわりつく女の子たちにムカつくわけを…。

健ちゃんは、もうずっとずっと前から、

春のことを弟のようには見ていなかったんです。

春と向かい合ってセッ〇スしたことで、

”俺だけの春にしたい!” と、

強く願っていることがわかってしまったんです。

 

クールさを装う春も、

実は小さい頃から健ちゃんのことが好きでした。

しかし健ちゃんは、

自分のことを弟みたいにしか思っていないことが悔しくて、

どうにかして健ちゃんに近づきたいと思ってしたことが、

2年前の寝たフリ姦であり、

”健ちゃんに触れるならどんな形でもいい!” と、

必死な春だったのです。

 

ここで、盛大なすれ違いをしている2人。

遊び感覚で俺とHしてるんだろ?と思ってる健ちゃんと、

弟なんかじゃない!健ちゃんが好きなんだ!と叫んでる春。

気持ちがすれ違う切なさの中に、

濃厚なエロで絡み合う2人が描かれていて、

それはそれはドッキドキです♪(^^)

 

そしてドッキドキだけでなく、

胸キュンってか胸アツもちゃんとありまして、

2人が一緒に写っている幼い頃の写真を、

ずーっと大切に持ってる健ちゃんと春なんですが、

もうこの頃には戻れないんだ!とケンカの末に、

その写真をビリビリに破いちゃうんです。

こんなもん捨ててやる!と思った時に、

その頃の思い出が頭の中に蘇るんですね。

 

”はるもいっしょにいくぅ~” って、

泣きながら健ちゃんの後を追いかけてきた幼い春。

お父さんと二人暮らしだった春に、

”ひとりぼっちにはさせないよ” と頭ナデナデした健ちゃん。

 

2人が共有してきた大切な大切な思い出。

捨てることなんてできないんです。

ビリビリになった写真を貼り合わせて、

最後の1ピース足りないところを春が持ってて、

やっぱり離れることなんてできないよと春に抱きつく健ちゃんで、

堂々のハピエンでした♪(^^)

 

2人のエロがもっと見たい!という方は、

なんとエロ特化の番外編、

『やましい恋のはじめかた Sweetest room』をどうぞ!

ピンクのお城で、

イチャイチャの限りを尽くす2人をご堪能いただけます(^^)

 

本編・番外編とも大満足の作品でした。

黒目がクリっとした、

甘いタッチの絵を描かれる作家さんだなと思いました。

子どもの頃の健ちゃんと春が可愛く描かれていましたし、

”のりまき” というかわいいネコちゃんも登場したりして、

とても楽しく読めました♪(^^)/

 

 

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