蛍(けい)の暮らす限界集落では10年に一度、生贄を犬神様に差し出す
代わりに村は守られ繁栄するという犬神教が信じられていた。村は
過疎化が進み、唯一の若者となった蛍は村を守るため生贄として
犬神様のもとへ出向くことを決意する。しかし、犬神様は都内某所の
高級タワーマンションに暮らすスケベで横暴な人嫌いで…。
あんまりこの言い方は好きではないんですが…、
控え目に言って最&高でした!!!!
めちゃくちゃおもしろかったです!ほんとに。
この作品を読んで、完全に人外沼にハマりました。
あぁ~これもぅ~来たわと、覚醒した瞬間でした(^^)
これはね、ぜひぜひ18禁版で読んでいただきたいです。
作者様が描かれた渾身の神様チ〇コは刮目に値します。
神様のチ〇コ見たことありますか?
こんな勇ましく逞しく神々しいんですよ。
ありがたや~。わたしゃこれでまた一つ賢くなりましたよ。
長生きできるわ~(笑)
今作の人外は神様です。それも犬神様。
人外4作品目にして一番のモフモフだと断言しても良いぐらい、
モッフモフのわっふわふ♪
過疎化が進み限界集落となっている山神村。
この村では犬神教という土着信仰があり、
10年に1度、村で一番かわいい女子を生贄として差し出すと、
代わりに犬神様があらゆる災いから村を守ってくださるというもの。
村で唯一の若者である蛍(♂)は、
”村の未来を守るため、生贄の務め、果たしてまいります!” と、
血気盛んに犬神様の住む祠へ向かいました。
すると、空からバリバリバリ!と爆音とともに凄まじい風が。
”生贄の方ですか!” と声をかけながら、
上空でホバリングするヘリからロープはしごをつたい、
降りて来た使いの者が、”犬神様の元へご案内します!” と、
蛍をヘリコプターに乗せました(^^;
そして着いた先は、
東京都港区にある高級タワーマンションの最上階…(笑)
石油ビジネスで一山当てた犬神様は、
超~リッチなゴッドになっていました。
”これから俺は立派に食べられて死ぬんだ。故郷のために!”
意を決して、重厚な玄関ドアを開け平伏する蛍。
目の前には、
一面のガラス窓に映る綺麗な夜景の前で寝転ぶ、
ケモ耳にモフモフしっぽの犬神様が!
喰われる覚悟を決めた蛍に近づいてきた犬神様は、
人間の姿から徐々に本来の姿=犬(大型犬)に変化し、
その雄々しい18禁チ〇コを蛍に挿入。
童貞処女である蛍にそのデカチンしんどいのでは?と思うでしょ。
そこは神様です。
挿れる前に蛍のお腹をさすさすと撫でまして、
痛さではなく快感だけをひろう神様的な力を注入(^^)
まんまと気持ち良くなってしまった蛍は、
自分の役目を果たせたと安堵(永眠?)の眠りにつきました。
翌朝目覚めた蛍。
あれ!?俺、生きてる…?喰われてない!とびっくり。
”村?村は?” と犬神様に問いかけたところ、
”そんな村知らん。滅びろ” のひと言(^^;
ちょっと待てーーーい!とツッコむ蛍です。
話が違うじゃないですか!と。
この身を捧げたのですから、ちゃんと村を守ってくださいよ!と。
すると犬神様はフフンと鼻で笑うんです。
いかにも人間らしい考え方だと。
”あれをやる代わりにこれをくれ”
”これをやる代わりにあれをやってくれ”
人間というものは、すぐに見返りを求める。
おっしゃる通りです、犬神様…と思いました。
相手にしてあげたことに対して、
何らかのお返しがあるものだと、どっかで暗に期待する。
そんなこと思うのは確かに人間だけですね(^^;
”人間同士でしか通用しないくだらん理屈を俺に向けるな” と。
”神様に見返りを求めるな。ただただ崇め奉れ”
”ひたすら偉いとほめるのだ!”
そう言って、ブラッシングせよと蛍に言う犬神様です(笑)
台風が接近し、
山神村が土砂崩れに巻き込まれそうになっているのに、
何もしてくれない犬神様に、ついにキレた蛍。
”あんたなんて、ただのスケベなでかい犬だ!!”
顔を赤くして怒る蛍をおもしろがる犬神様に、
散々に抱き潰された翌朝。
目覚めた蛍に飛び込んで来たニュースは、
山神村を避けるようにして流れる土砂崩れの映像。
村のじいちゃんばあちゃんがインタビューに答えています。
”この村はわんちゃんの実家だから、
わんちゃんの神様が守ってくれるんだ。
だから災害で死人が出たことはないよ(^^)” と。
今、寝息を立てて蛍の膝の上で眠る犬神様。
顔には少し泥がついていて毛並みもちょっとモロモロです。
(”助けくれたんですね!”)
ぎゅっと犬神様を抱きしめる蛍です(^^)
犬神様と蛍に愛情が生まれた瞬間でした♪
じいちゃんばあちゃんが言っていた、
”村はわんちゃんの実家” というのは、
百年以上前にあった、犬神様と村の青年との物語。
はるかはるかの遠~い昔。
犬神様はとある村の青年に助けられました。
巣穴から転げ落ちてしまった1匹の子犬。
このまま死ぬかと思われましたが、
通りがかった青年がご飯を与えてくれました。
あったかいお布団で眠り、狩りに行き、魚を釣り。
青年の側にはいつもその犬が一緒でした。
雨が酷く降っていたその夜、
体を壊し横になっていた青年と犬を土砂崩れが襲いました。
”お前は生きろ。
俺が生まれ変わって会いに行くまでいい子で待ってな”
そう言い残し、青年は土砂の下敷きに…(T^T)
青年が眠るその土の上で、いつくの時を過ごしたでしょうか。
青年の骨が土に還り、
匂いも何もかもが完全に消えて無くなった頃、
その犬は東京のタワマンに住んでいました(^^;
そして今、たぶん…生まれ変わりであろう蛍が、
鼻歌を歌いながらご機嫌にブラッシングをしてくれている。
しかし、あの青年のように蛍は体調を崩していました。
ゴホゴホと変な咳をしばしば。
どうやら犬神様の毛にアレルギー反応を起こし、
喘息の発作がでているようです。
人間は弱い…、弱くてすぐ死ぬ。
だから人間を好きになりたくないんだ…。
そう言って、犬神様は蛍を山神村へと強制送還しました。
もう好きな人が死ぬのは見たくないから。
方や、一方的に犬神様に捨てられた蛍はペットロスに。
犬神様のモフモフの毛、ぷにぷにの肉球。
カシャカシャと爪が擦れる足音に、フンガフンガの鳴き声。
寂しい…(T^T)
そんな時、保健所で引き取り手のない柴の子犬と出会った蛍は、
その子犬に「うどん」と名付け、
一緒に畑に行ってお散歩して遊んで、
ルンルン♪の日々を取り戻していました。
どうやら蛍は動物アレルギーではなく、
東京アレルギーだったようです(^^;
蛍のルンルン模様をドローン中継で覗き見た犬神様は、
うどんに嫉妬の炎を燃やし、超特急で蛍の元へ。
俺以外のヤツと散歩するなんて!と蛍に怒る犬神様ですが、
しっぽは蛍に会えた嬉しさで右に左にブンブン丸です♪(^ω^)
都会の派手さもないし、面白いものもないし退屈だけど、
お前がここにいるんだからしょーがないと言って、
犬神様は蛍の住む山神村へお引越し。
蛍の家の隣にドドンっと高層マンションを建設し、
ついでに温泉を掘り当て村興し。
「オイデマセ!」
今日も山神温泉村には観光バスが走っています(^^)
とっても素敵な物語でした。
百年前の犬神様と青年の悲恋に涙し、
現在の、都会に染まりスれてしまった犬神様と、
青年とよく似た蛍との恋と18禁チ〇コに胸弾ませ、
犬神様のケモ耳としっぽとモフ毛に癒され、
丸々とした柴犬うどんに爆笑し、
最初から最後までほんっとに楽しく読めました!
カバー下までもれなくおもしろかったです!(≧▽≦)ノ
この作品で見事に博士先生の虜になりまして作家買い決定!
ありがたいことに博士先生、
18禁版で作品を出してくださっているので、
値は張りますが、少しずつ買っていきたいなと考えております(^^)/
またもや言っちゃいますが…、
控え目に言って最&高なので、ぜひぜひのおすすめ作品です♪