しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『緋牡丹のジュリエット』(作者:杏ゆか里)

 緋牡丹のジュリエット   緋牡丹のジュリエット

三輪村(みわむら)組組長の息子ながら、ヤクザ家業を嫌って家を出た
堅気のリーマン・将(しょう)。ある日、敵対する如意谷(にょいだに)組
と盃を交わす宴に嫌々出席させられる。その席で、牡丹の刺青をした
金髪美青年・百舌(もず)に一目惚れ!「俺の極妻になってください!」
と酒の勢いで口説いて激しく抱き散らかした。ところが百舌の正体は、
如意谷組のヤクザで組長の愛人!?愕然とする将を横目に、勝手に合鍵
を作った百舌は、強引に半同棲を始めて!?

 

きれいなヤクザさんでした~、百舌さん。

美人受けというやつですね。

組長さんの 「イロ」=「女」にされていました。

ヤクザにしては珍しい?外国の人で、

東ヨーロッパ出身らしいです、百舌さん。

幼い頃にどこぞで誘拐されて、

気がついたら日本のヤクザの親分さんのオモチャになってた。

この親分さん、かなりの悪代官で、

幼児性愛の気があるのか、

小さい子どもをさらってきては自分の性欲のはけ口に使い、

とうが立ってきたら(若い年頃が過ぎたら)、

風俗かどっかに売りさばくという、とんでもないクソ親父。

 

百舌さんもその道を辿ろうとしていましたが、

風俗に行くのを拒み、

再三お願いして、親父さんの組・如意谷組の構成員として、

置いてもらうことを許されました。

こうやってクソみたいな人生を生きていくんだろうと、

「自分を生きる」ことを諦めていた百舌さんは、

ある一人の青年と出会います。

 

その青年は、

ついこないだまで敵対していた三輪村組の跡取り息子・将でした。

三輪村組・如意谷組、”両者仲良く手を組みましょう” と、

兄弟の盃を交わした後の宴において、

余興として舞を披露した百舌。

くすんだ金の髪、長い睫毛に青い瞳、

ミルク色の肌に赤く輝く「牡丹の刺青」。

その場の空気が一瞬で変わるほど優雅な舞を舞う百舌に、

将の目は釘付けになりました。

そして、どうしてこうなった!?な出来事に…。

 

翌日目覚めたら、将の隣には裸の百舌さんが。

完全なるセッ〇スの事後(^^;

”昨日は激しかったな” と、

メガネ姿にタバコぷかぷかの百舌さん。(←かっこええ~♪)

ところが、酔っててまったくなんにも記憶にございません…の将。

しかし、完璧に百舌さんにホレた想いは頭の中に熱く残っていたので、

なかったことにはしたくない!と、

再び百舌さんを激しく抱き散らかしました(^^;

 

そして、合鍵作ってお互いの家を行き来したり、

デートしたり、ほぼ毎日Hしたりと逢瀬を重ねる2人。

初めて日々が ”楽しい” と感じる百舌さん。

意外とマメに ”好きだよ” と百舌さんに伝える将が、

かわいくて素直なイイ男でした(^^)

 

良いお付き合いをしていた2人なんですが、

これが百舌さんの親分の知るところとなりまして、

”三輪村組のお坊ちゃんをそそのかすたぁ~いい度胸だな、百舌”

みたいなことになって、百舌は組を破門にされてしまいました。

親分さんの裏の悪事を知っている百舌は、

いずれ消されると怯えまくるんですが、

将が決死の一芝居に打って出ます。

山奥の森の中に穴を掘り、

そこに全裸で横たわる百舌さんを写真にパシャリ。

”俺が百舌を処分しました” と、如意谷の親分さんに告げました。

これで火種が無くなったわけなので、

お互いにおとがめなしといきましょう!ってことで、

人を殺してしまった自分は、

ほとぼりが冷めるまで暫く海外に行きますので、

”これにてさよならです” と。

 

で、2週間後のカリブ海某所—。

海辺でぷかぷかタバコを吹かす百舌さん。

その隣には将の姿が。

カリブ海にて逢瀬を楽しむ2人がいました(^^)

 

後半の、百舌さんピンチの展開にハラハラさせられましたが

ハピエンでよかったです(^^)

百舌さんの親分がほんとにクソ組長で(^^;、

百舌さんの他にも”雀くん” という少年を食い物にしていました。

ちょっとオブラートに包まないといけない話題かもしれませんが、

ジ〇ニさんのような感じか…?と想像してしまいました。

 

方や、将のお父さんの三輪村組長は、

百舌さんのクソ組長と相反して、超~息子に甘々♪の親父さん。

甘すぎていつも赤ちゃん言葉になっちゃう。

将タン~どちたんでちゅか~♪って。ちょっとウザい…(^^;

でも、将の芝居に一役買ってくれたイイ親父さん。

後半のハラハラ展開を一番盛り上げてくれました(^^)

 

ストーリーも ”悪者は成敗してくれる!” という感じで、

こっちは良い者で、こっちは悪者で、

というのがはっきりしていたから気持ちよかったです。

絵も綺麗すぎるぐらいきれいです。

特に百舌さんが。

外国人でもあるせいか到底ヤクザには見えんです(^^)

あと、唇!

こんなに唇をガン見する作品は初めてでした。

叶姉妹とまではいきませんが、唇が非常に魅惑的に描かれています。

将と百舌さんのキスシーンは一見の価値ありです。

下唇を甘噛みし合うところとかエロかったです~。

柔らけぇんだろうな~と勝手に想像して非常に良きでした(^^)

 

ストーリーもよく出来てて絵も綺麗でエロも良くておもしろかったです。

本編が終わった後、

『僕らはまだこどもだから』という短編が入っていて、

お隣同士の男の子たちの恋愛模様を描いているんですが、

その子が百舌さんソックリだったから、

おっ!これは百舌さんの子ども時代だな♪と思って読んだら、

全然まったく何の関係もない別のお話でした(^^;

しれっと入っておりますので、お話の混同にご注意下さい(^^)

 

そして、こちらもしれっと開催したいと思います。

「外国人or外国の血が入っているメインキャラBL祭り!」

 

純日本人同士ではなく、

日本人×外国人のBL作品を感想していこうかなと思います。

今や世界に羽ばたく ”Japanese Boys Love” ですからね。

こちらもグローバルに攻めてかないとです!

 

 

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