しろくまBL部

腐女子のBL覚書

『兎の森1』(作者:苑生)

    

弓永環(ゆみながたまき)は、人懐こくてよく笑う。
そんな環の笑う顔が好きだった志井洵太(しいしゅんた)。
二人は1歳差の幼なじみ。
環が先に入学しても卒業していっても一緒に遊んだ。
小学校、中学校、高校ーーいつからか、それが少し変わっていった。
家の前で泣く環を見た時から、志井の何かが違っていった。
この気持ちは、清くない。正しくない。美しくない。
禁則事項がふえていく中、高校生になった二人の関係は急速に変化していき…。

 

素晴らしいです!最高に良いです!

何が良いって、

彼らの生い立ちをずーっと追っていけるのがこの上なくうれしい。

幼少期→少年期→青年期→大学?社会人?

好きなCPの成長をつぶさに見ることができるこの幸せ。

満足度ハンパないです。

しかもこれまだ1巻目ですから。

まだ買ってないですけど、

2巻目のワクワク感が止まりません(^^)

 

1巻は、

幼馴染である志井と環の幼少期から高校までを描いています。

喜怒哀楽があまり表情に出ない志井と、

1歳年上で黒髪サラサラヘアがかわいい環。

小さい頃から何をするにも一緒だった2人。

その日も学校が終わっていつもの神社で遊んでいました。

すると環が志井に ”ちゅう” をしました。

”大好きだからするんだよ♪” と言って。

”俺たちはその「好き」とは違うんだよ、環は変だ…” 

と無表情で言葉を返した志井。2人、小1の頃の懐かしき思い出。

 

そして小学生、中学生を経て高校生の現在。

”ごめん、変なの俺だったわ” と独り言つ志井です。

それっぽい感情を持ち始めたのは小5の時。

どうしてこんなに気になるのか?

どうしてこんなに見つめてしまうのか?

どうしてこんなにドキドキしてち〇ち〇がおっきくなるのか?

いつもいつも考えてた。

そして、その理由がわかった現在、

”俺は自分が思ってた以上に環のことが好きだ”

”変なのは俺の方だった…”

 

高校生になって、

環に彼女ができたので「環断ち」を決意した志井ですが、

1年経って別れたと聞いて可能性を模索し始めます。

俺の「好き」と環の「好き」が同じになんねぇかなと。

というのも、環が彼女とお別れした理由が、

「女の子が苦手」というものだったから。

環のお母さんは環が小さい頃、夜のお仕事をしていて、

とっかえひっかえ色んな男とセッ〇スをしていました。

それを間近で見ていた環はセッ〇スに嫌悪感を抱くようになり、

彼女とそういう雰囲気になっても、

まったくどうにもしたくないという思いを持っていたんです。

 

そして、それに ”YESっ!” と思う志井なのです。

女がだめなら男ありでしょ!と。

そこからはもう~押せ押せのグイグイ(^^)

環と一緒に前を向いて進んでいきたいという想いから、

速攻で環に告白。

えっ!?えっ!?志井が俺を!?とテンパる環を尻目に、

付け入る隙を探しまくります。

隙あらば、触るし抱きしめるし恋人つなぎだってします。

そして、

いよいよ訳わかんなくなった環に志井はある勝負を持ちかけます。

”今度の体育祭のリレーで俺が勝ったら付き合って” と。

 

勝負の結果は…志井の勝ち!

1年の期間限定で、

志井と環、お付き合いすることになりました。

嬉しさの余り我慢がきかなくなった志井は、

環をトイレに連れ込みキス!

子ども頃からずっとしたかったと頬を赤らめる志井とは裏腹に、

冴えない表情を浮かべる環です。

 

2巻は、そこからさらにもう一線越えようと頑張る志井と、

セッ〇スへのトラウマを抱える環の心が揺れ動くとのこと。

早急に買って読みたいと思います!

(やっぱ攻めが志井で受けが環だろうね)

2巻以降もまだ続くみたいですが、

『兎の森』にちなんで今年「卯年」だから、

3巻出るの12年後とかじゃないですよね(笑)

 

 

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