”人の頭の中を覗く”という超能力を持つ狭山(さやま)は、ある日の
会議中に後輩・金子(かねこ)の頭の中をつい覗き見てしまう。
そこには目隠し、拘束、言葉責めなど、真面目な顔でメモを取る姿
からは想像もできないあらゆるエロプレイの数々が広がっていた。
しかも驚くことに相手は”自分”! それからというもの暇さえあれば
自分相手にひたすらエロい妄想をしている金子。
「なぜ自分なんだろう?」と混乱しつつも、気になって仕方がない。
鉢合わせしないように避けてみるも、今度は自分の夢の中に金子が
出てきて…!?
先日『言ノ葉ノ花』で、
人の心の声が聞こえる主人公が苦悩しながらも、
同僚との恋を実らせていくというBL作品を感想しました。
非常に重くてかなり辛い作品でしたが、
本日の作品も、
同じように人の心が読めてしまうリーマン・狭山さんの物語。
おまけに狭山さんはテレキネシスの超能力も持っているという(^^;
しかしですね、表紙を見ていただいてもわかるように、
まっっったく!重たくありません(^^)
とっても軽い、そしてエロい&ちょっぴりSM♪
やっぱね~これでなくっちゃねと思いました。
あんまりシリアスで重たいと、
読んでてほんとにしんどくなっちゃうんですよね。
読み終わった後もちょっと引きずっちゃって…。
その点、本日の作品は、
表紙しかり、タイトルしかりで、
狭山さんの部下・金子くんが、
狭山さんにものすごいエロいことをしているんです、妄想の中で。
緊縛・目隠し・猿ぐつわ、
大人のオモチャに乳首攻めに言葉責めに社内H。
ありとあらゆる18禁妄想をほぼ四六時中している金子くん。
そんな金子くんの妄想&心の声が丸聞こえ状態の狭山さんなんですが、
なんと拒絶するでも引くでも病むでもなく受け入れちゃうんです~。
”金子くん…そんなにまで俺のこと好きなんだね…” と。
顔を赤らめながら、心がぽわっとあったかくなって、
体が熱く火照ってきちゃって。
金子くんを想ってヌいてしまうほど意識し始めるんです。
聞くな聞くな!見るな見るな!と思えば思うほど、
金子くんのエロ妄想をのぞき見してしまう狭山さん。
あまりにも自分のくんずほぐれつのエロ姿を見たもんだから、
ついつい金子くんのつぶやく心の声に返事をしてしまいました。
(”狭山さん、縛られるの好きなんですね♪”) =金子くん心の声。
んなわけあるかっ!=狭山さん地声。
ハッ!しまった!と思ったけれど、時すでに遅し。
金子くんに心の声が読めることがバレてしまいました。
気持ち悪がられると怯える狭山さんでしたが、
金子くんの反応は ”どんどん読んで下さい!” でした(*'ω'*)
好きな人に自分の全てを知ってもらうのはうれしいことだし、
良いも悪いも全部知ってもらえれば、もう怖いもの無しです!って。
超~ポジティブ(^^)
心の声でも地声でも、
全身で好きと伝えてくれる金子くんに狭山さんは完落ち。
金子くんの妄想のようなアブノーマルHはしませんが、
社内Hは実現いたしました(^ω^)
仕事はテキパキこなすやり手な狭山さんですが、
プライベートでは意外とかわいい乙女系なところに、
いちいちキュンとする金子くんがおもしろかったです。
背筋先生、初読み作家さんでした。
この方、BL作家さんだと思ってたんですが、
最近『近畿地方のある場所について』というホラー小説を
出版されたようで、おそらく同一人物?だよな…と。
かなりなホラーな感じでギャップがすげぇなと思った次第です(^^;
ホラーは絶対苦手ですが、
怖いもの見たさで読んでみたいな~と思ったりしています。